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初経後の少女における卵巣機能評価における唾液中プロゲステロン測定の利用

原題: The use of salivary progesterone assays in the assessment of ovarian function in postmenarcheal girls

著者: G F Read, D W Wilson, I A Hughes, K Griffiths

出版社等: J Endocrinol

出版日: 1984-04-01

DOI: 10.1677/joe.0.1020265

参考URL: https://joe.bioscientifica.com/view/journals/joe/102/2/joe_102_2_018.xml
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12歳から17歳の初経後の少女75名から、唾液サンプルを毎日採取し、唾液中プロゲステロンの月経周期プロフィールを作成した。これらのデータは、初経からの年数(婦人科年齢)あるいは暦年齢に基づいて分類した各年齢群において、排卵性周期を示す少女の割合を明らかにするために解析された。

唾液中プロゲステロンが示す「黄体期」パターンが、成熟した閉経前女性に典型的な形状に類似している場合、それは排卵が起こった可能性が高いと判断された。婦人科年齢に基づいて分類した群では、排卵性と判断された周期の割合は、初経後1年目で14%、4年目には56%へと上昇した。暦年齢に基づいて分類し、データの信頼性が確保できた群では、排卵している被験者の割合は、12歳で11%、16歳では64%に達した。

これらの結果は、血漿中プロゲステロンや尿検査を用いた既存の排卵率データとおおむね一致しており、思春期における卵巣機能の研究において、唾液中プロゲステロン測定が有用であることを示している。

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