初経から閉経までの排卵発生率:ニュージーランド人女性622名の観察
622名の正常な女性から、2~4か月間にわたり週1回の頻度で尿サンプルが採取された。月経周期は、月経前12日間における24時間尿中のプレグナンジオール排出量が1回でも5μmol以上であった場合、または1週間間隔で2回の排出量の合計が7μmol以上であった場合に、排卵性と見なされた。
排卵周期の発生率は、10〜14歳の少女では48%であり、20〜24歳までに72%に達し、30〜39歳の女性では98%の水準に達して安定し、その後閉経が近づくにつれて低下し、50歳以上の女性では66%となった。
初経から5〜8年経過した女性においては、親元を離れて生活することが排卵率の低下と関連しており、親元に住んでいる女性では84%、アパートや寄宿舎で生活している女性では46%であった(p<0.01)。また、40歳以上の女性においても、以前は規則的だった月経周期に変動が見られるようになった場合、排卵率の著しい低下が認められた。すなわち、規則的な周期を維持している女性では排卵率が98%であるのに対し、不規則な周期に変化した女性では58%であった(p<0.001)。
排卵が起こっていることを示唆するホルモンパターンは、初経から120日後から閉経の7日前まで、あらゆる時点で確認された。
カテゴリー: 医学
タグ: 女性の年齢と排卵発生率